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7/28(日曜)
​「ナガのドラム」

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ミャンマーとインド国境に跨り暮らす少数民族・ナガ族が全長10mを超える巨大なドラムを作る工程を記録した映像作品を上映いたします(60min)。

身近な方々から「観てみたい」とのお声がけを頂いたので、7/27/-7/28のミャンマー手仕事と料理に便乘して再上映することにしました。SALOを主催する井口が2019年に制作した映像作品です。堅苦しい映像ではありませんので、お気軽にご参加頂けたら嬉しいです。(SALO|井口)

会場:SALO STUDIO2 (〒255-0003 神奈川県中郡大磯町大磯1665-2-2F)

 

開場:15:00

開始:15:30
上映時間:60分

ポストトーク:井口(30分)

 

料金:1000円(要1ドリンクオーダー、中学生以下無料、未就学児入場可)

前売予約・問合せ:talk.to.salo@gmail.com、又はInstaのDM(@salo_oiso

​*件名に「7/28上映会」 前売り予約と添えてご連絡ください。

*お支払いはイベント当日受付にて、電子決済、クレジットカード、現金がお使い頂けます。

〈作品紹介〉

「ナガ族の取材に一緒に行ってみない?」制作会社のプロデューサーをしている知人からのお誘いがきっかけだった。正直この時まで、ナガ族のことは全く知らなかったが、「ミャンマーの山奥で暮らす少数民族」という言葉に惹かれ、取材クルーの一員として2015年に初めて足を踏み入れることになった。当時感じた不思議な違和感に強く惹かれ、ナガ族の音楽調査を企画、2016年に撮影・集音機材を抱えて再びナガへ向かった。

調査は暗中模索で始まった。事前に紹介してもらった人物や、現地の有識者を訪ねながら音楽の情報を募ったが、視界が明るく開けるような情報はなかなか得られなかった。転々と村を訪ねながら、村人へのインタビューや歌と踊りを毎日記録し続けた。しかし、深く心に入ってくるような音に出会うことができない。少しづつ期待を削がれていくような日々を過ごしながら、「もしかしたら、自分が思い描いていたような音楽はここには無いのかもしれない」と思い始めていた。

調査が終盤に差し掛かった頃、ナガのドラムを作るチャンスが巡ってくる。部族の言葉で「キェム」と呼ばれているこのドラムは、ナガ族が古くから受け継いできたユニークな文化の一つだ。彼らが培ってきた精霊信仰と密接に関係していて、儀礼や祭りなどの行事、メッセージを遠くへ伝えるときなどに使われている。救いの手を差し伸べてくれたのは、移動手段に雇っていたバイクのドライバーだった。「俺の地元の村ならドラムを作れるかもしれないよ」、アウンヂョーカインという名のドライバーは、部族の長老達に掛け合い、話し合いの場をセッティングしてくれた。部族の代表5人と机に向き合い、ドラム作りに漕ぎ着けたい一心で話し合いに望んだ。話を聞く彼らの硬い表情に不安がよぎったが、なんとか折り合いがつき、ドラム作りを行うことになった。一度決まってしまえば事が進むのは早い、翌日からドラム作りを始めることになった。

この作品は、ミャンマーとインドの国境にまたがり暮らす少数民族・ナガ族が、ミャンマーのザガイン管区、ラヘータウンシップのサパロー村で2016年3月3日から3月16日にかけて行った、ドラム作りとその完成を祝うお祭りを映し出している。

〈作者プロフィール〉

日本とミャンマーを拠点に活動する録音技師、株式会社ローラーズおよびSALO代表。本作が初映像・監督作品となる。2013年に訪れたミャンマーで独特な音楽文化と遭遇、以降同地の音楽家との協業を続けている。2015年にミャンマー側で暮らすナガ族を訪ね、彼らのユニークな文化に惹かれて音楽調査を企画、音声の記録と同時に映像記録を初める。

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